スタッフはいるけどほとんど何も進まない

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年12月14日

葬儀場は日本全国どこでも年中無休で365日24時間営業を展開中です。したがって年末年始も建物内にはスタッフが常に1名以上誰かが宿直をしながら待機しています。年末年始に関わらず24時間365日待機という点では病院スタッフと同様で、人はいつ死ぬかわからないからです。

その誰かが死んだ場合は病院では死亡診断書が出されますが、遺体は何日もそこに留置されると困ってしまいます。なぜなら次の患者がいつ来るかわからないからです。そんな遺体の搬送依頼のために日本全国の葬儀社はどこも24時間365日対応となっています。

しかし遺体は葬儀会館や自宅に搬送はできても、年末年始だとそこから先の作業はほとんど進みません。できるのはせいぜい葬儀プランの詳細を決定すること、お寺さんや火葬場の予約をやることくらいで、肝心の通夜や告別式自体は行うことは事実上不可能です。

というのは火葬場が休業してしまっているからです。この間は遺体はドライアイスを何日分も詰め込んで腐敗を防止して留置しながら、ご遺族たちが建物内へ出入りするためにドアのカギを開けておくことくらいで時間が過ぎ去るのを待つだけです。ついでに控室でご遺族たちがいたとしても、葬儀社が提供できる飲食品も限られてしまい、せいぜいお湯と日本茶とインスタントコーヒー程度の飲み物くらいになってしまいます。

PAGETOP