告別式はどんな流れで行われるのか

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2017年04月24日

お通夜は遺族や親族やごく親しい人が故人に夜通し付き添い、お香などを焚きます。葬儀はお寺の導師による授戒を行う宗教的儀式で、基本的には遺族・親族のみが参列していました。そして告別式は無宗教方式のセレモニーとして、一般会葬者にとって故人との最後の別れの場となっていました。

対して、現在ではお通夜は半通夜となり、さらには一般会葬者は通夜にのみ参列することが一般的になってきました。葬儀と告別式は一体化し、それぞれ本来の意味は持ちつつも、昼間に開かれる式に参列しづらくなり、結果として最後のお別れの場という機能はお通夜に移っていったといえます。

遺族は当然ながらお葬式の主催者なので全ての儀式に参加する必要があります。親族や一般会葬者はどうでしょう。原則はどちらか片方で良いし、両方とも出ても良いとなっています。通夜には間に合わなかった場合などは告別しきに参列し、またそれに都合がつかない場合はお通夜に参列します。

もちろん、両方参列するのも全く問題ありません。一般会葬者の場合は、通夜にのみ参列する場合が多く、都市部ではその傾向が特に強いです。昼に行われるため、故人との血縁関係のない一般会葬者は忌引きで休みを取ることができません。

そこで、夜に開かれることの多い通夜に参列することが多くなり、次第に一般会葬者は通夜にのみ参列すればよいという流れができました。告別式の流れとしては葬儀会場についたら、受付を済ませます。香典を渡し、芳名帳に住所氏名を記帳します。

葬儀の席の順番は祭壇に向かって右側が遺族・親族、左側がその他一般の参列者などです。祭壇に近いほど上座になるので、自分と故人との関係を踏まえて席次を意識して座るようにしましょう。開式の辞により葬儀が開始され、お坊さんが入場し読経をはじめます。

もし弔辞をお願いしている人や、弔辞を読ませて欲しいという参列者がいれば、弔辞を奉読してもらいます。その後、弔電奉読に入り、何通か読み上げた後は時間の都合上、名前だけを紹介する形になります。導師の読経中に遺族・親族、一般会葬者の順番でお焼香を行います。焼香のやり方に関しては、葬式の宗派に関係なく自分の宗派にそったもので良いとされています。焼香がよく分からない場合は周りの人に合わせて行えば問題ありません。儀式が終わった後は、火葬場へ向けて出棺します。火葬場が併設されている斎場を除けば、火葬場への移動が必要です。

火葬場へは普通遺族・親族以外の会葬者は同行しません。火葬まで終え収骨、拾骨も終えるとあと一息です。繰り上げ初七日法要を行うのが一般的です。文字通り没後7日後の法要ですが、現在では葬儀とセットで済ませる事が多いです。初七日法要を終えたら精進落としを頂きます。精進落としは頂くのが礼儀なので必ず頂くようにしましょう。精進落としで終了です。

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まさみの知っておきたい葬儀のノウハウ
www.masaminosogi.info

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